KQA新規の試みについて

動機と目的

関東クイズ連合(以下、KQA)は長らく各校主催の「KQA例会」及び毎年3月に開催されるオープン大会「KQA杯」の母体として、関東の中高クイズ研究会の間で活動してきました。これらの活動のみを主に行ってきたため、これまで「連合」と冠していながらも加盟いかんのシステムは事実上必要としない団体でした。

しかし昨今、関東でのクイズ研究部の数は徐々に増えており、各県・地方や創部して間もない新興クイズ研究部の間での同様の幾つかの交流戦団体が活動している現状にあって、よりクイズを通した交流が活性化している一方、「KQA」の範囲・定義について多くの意見・議論を耳にします。

これについては、旧早稲田中高クイズ研究部HP内にあったKQA掲示板に問題が起き閲覧不可能な状態にある事も一因ですが、先述の状況から関東のクイズ研が複雑にカテゴライズされている事も遠因にあると考えています。

来年はKQA例会開催団体の改選を控えており、現在のままでは改選に伴う作業の上で関係各校の間で認識の齟齬が生じる可能性があります。

このような現状に対応すべく、KQAはこれまでの経緯を開示した上で、新たなあり方を構築していく必要があると考え、今回の提案をさせて頂く運びとなりました。

近年の活動の経緯について

現在、KQAでは3年を任期としてKQA例会開催校を定める方針をとっておりますが、これは2015年2〜3月に当時の高校2年生を中心に作られたシステムです。

それまでは旧KQA例会開催校(北から順に宇都宮、水戸第一、浦和、開成、筑附、早稲田、船橋、慶應義塾)と呼ばれる学校によって例会が開催されていましたが、当時も関東で活動的なクイズ研究部が増加している状況の変化に伴い先述のシステムを新設し、投票の結果現KQA例会開催校(北から順に宇都宮、栄東、浦和、開成、早稲田、立川、船橋、慶應義塾、横浜翠嵐・横須賀)が決定しました。

当時の投票において、投票権を持つ学校としてKQA加盟校の定義を「関東でKQA例会に参加している学校」と便宜的に定め、KQA例会の参加状況から投票校を決定しました。

その後KQA加盟校に関連して新しい試みが行われていない為、定義上は「関東でKQA例会に参加している学校」となっている一方、明確に定義づけられているのは2年前の投票に参加した高校のみという状況になっています

具体的な内容について

今回の提案は大きく分けて以下の2つの内容からなります。

(1)KQA加盟校についての新たな定義づけ

以下の通りとします。

【KQA例会開催義務校】

現システムでの「KQA例会開催校」にあたる。

3年を任期として投票で選ばれ、期間中は年1回、例会の開催を行う。

例会の開催権に関して優先権を持つ。

【KQA加盟校】

KQA例会への参加実績がある高校。

KQA例会に参加すると加盟校となる。

申請すれば年に1度KQA例会を開催可能。ただし、例会開催義務校改選の間3年間で2回以上例会を開催した学校は、次期KQA例会開催義務校候補に推薦される場合がある。

【投票校】

3年に1回の例会開催義務校改選の投票権を持つ高校。

条件は3年間を通して毎年KQA例会に3回以上参加している事だが、立地などでやむを得ない場合はこの通りではない。

(2)KQA公式HPでの活動

この度新設されたKQAの公式HPを用いて、例会に関するお知らせ・報告などのこれまで早稲田中高クイズ研究部(WHQS)HP内のKQA掲示板にて行われていた業務を引き継ぎます。

KQAの活動に関する全ての報告はHP内で行い、質問などの問い合わせがHPを通して出来るようにします。

おわりに、アンケートについて

以上が今回の提案の内容となります。

冒頭で現状についての私の考えを述べさせて頂きましたが、そこにもある通りKQA以外の新設の団体・交流戦により関東の中高クイズ研の活動が活性化しつつあるのは喜ばしい事だと思います。当然の事ではございますが、包括的な団体であるKQA以外の団体の活動については干渉・拒絶する意思は無いという事を改めてここで示させて頂きます。

提案の内容は私と幾人かの協力者によって作られたものですので、事実の誤認や是正すべき点などがあるかもしれません。是非アンケートを通して皆様の意見をお届け下さい。より広範な立場からのご意見を通して、この提案の参考とさせて頂きたいと思います。ご質問・アンケートについては、KQA公式HPのお問い合わせフォームの他に、TwitterのKQA公式アカウント(@kantoquiz)へのダイレクトメッセージでも受け付けております。お気軽にお願い致します。

最後に、各クイズ研究部の皆様の益々のご活躍を願ってこの提案を締めさせていただきます。

KQA連合長 江上大介(早稲田高校)